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富山型のお墓について

みなさん、ご自身の地域のお墓の特色について、考えたことはありますか?
お墓は、それぞれの地域の風土や気候、宗派の考えなどによって、形や大きさが異なります。富山県のお墓についても全国各地のお墓に比べると大きな特徴があります。
全国では、一般的な地下型納骨ではなく、地上型納骨ということです。
全国の多くの地域では、骨壺やお骨(おこつ)は土に還すという考えから、土中に作った納骨室などに納める地下型納骨の方法を行っています。もちろん、この方法は、長年継続されてきた日本の納骨の仕方として、間違いでもありませんし、一般的な考えです。この考え方は、最終的に土に還るのだから、納骨室の中に水が入って、骨壺やお骨が水に浸かろうが、水も一緒に土に浸みこんでいくので問題ないというものです。
しかし、富山県でのお墓に対する考え方は、長い歴史のなかで、「故人をなるべくきれいなところに納めたい」、「水に浸かってジメジメしたところに納めるのは、可哀想」などの考えからなるべく地上から高い位置に納める地上型納骨が根付いてきました。この考えに基づいて、富山県のお墓は、納骨堂に「水が入らない」、「湿気がたまりにくい」という形に変化し、現在の富山型のお墓が形成されました。
当社の展示場には、富山型の和型、洋型はもちろん、比較していただくために、地下型納骨のお墓も展示をし、それぞれの長所や短所を見ていただけるように工夫しております。お墓に対する些細な疑問や、気になるところがあれば、お墓の形や大きさを一緒に見ながら説明させていただきます。